Tおやじの日記帳~TakaWata’s diary~

主にPTA広報紙、その他の話題を書いてます!

あるPTA会長のアクシデント 第2話

被害者の親へ電話をした

内心ハラハラしたが

電話をすると、2コールで出た。学校が電話すると今は全く出ないという。ちょっとは信用されているのかと思った。

 

この家は母子家庭だ。母一人、子一人で生活している。今どんな思いでいるのだろうか。愛する我が子が酷い目に遭っている。どんなにか辛いだろう。

 

意外と冷静だった

感情的になるでもなく、淡々と話が出来た。いつもと変わらぬ感じで会話する。しかし、言葉からは加害者を絶対に許さないという気持ちが痛いほど伝わってきた。

 

そして最近の子どもの様子も聞いた。ショックを受けた様子であるが、気丈に振る舞っているという。心配なのは、最近スマホを与えたらしく、ツイッターやラインで親しい友だちに犯人の情報を集めようとしているらしい。

 

気持ちはわかるが、子どものすることなので危険が伴う。悪い方に転がってしまって逆効果もあり得る。

 

それは危険ではないか?と親に言った。しかしあの事件があったあと、親子で話しをしたが、最近は子どもの方から会話をしてこないと言う。子どもの方から大事な部分を閉ざしている。

 

そしてスマホを親がチェックしているのに気づいたらしく、ロックをかけてしまっていた。

 

子どもに問題はないか?

第三者の目で見てしまって申し訳ないが、被害者ではあるが誰かに恨みを買うような行為はなかっただろうか?なにせ子どもの世界である。大人になってしまった私たちには理解の出来ないことが原因でこんなことになってしまった可能性も拭いきれない。

 

しかし今親にこれを言うのは酷だろう。私も自分に起きたことではないので冷静に話ができるが、最も辛い思いをしているのは被害者の子どもと親である。

 

不幸中の幸いと言うか、被害者の子どもは毎日学校に登校している。「負けていられるか!」という強い子である。この点は安心した。ひどい目にあって引きこもりになってしまうことも考えたが、ひとまず良かった。

 

親は学校には加害者を絶対に見つけてほしいと訴えるが、学校は何もしてくれないと言う。気持ちはわかるが、学校はこれ以上何も出来ない。

 

さらに、もう我慢の限界で、警察に相談することも辞さないとも言った。私も学校との話し合いで、学校もその覚悟はあると伝えた。しかし一度学校へ行って、帽子と靴を見て、それからどうするか判断してほしいとも言った。

 

1時間ほど話したろうか。最後には彼女も折れた。日程を確認して学校へ伝えた。

 

親が学校へ来た

駐車場で彼女を待った

約束の日、私は仕事を途中で抜け出して学校へ向かった。予定の19時より早い18時45分に着いた。

 

まだ彼女は来ていない。駐車場で待っていた。すると来た。久しぶりに顔を見たが、いつもと変わらぬ様子で少し安心した。校長室までの間、体調や子どもの話をした。精神的にはかなり参っている様子だったが、健康までは被害が及んでいなかった。

 

校長室へ

校長室で校長と教頭が待っていた。校長も事件以来面と向かって話すのは初めてだ。「この度は大変なことに……」と話しだし、席に着いた。

 

校長が教頭に指示を出す。「では心苦しいでしょうが、見ていただきます」と言う。教頭が職員室の金庫から帽子と靴を持ってきた。

 

続く